銀座【帯5632】しな布 八寸名古屋帯 波文(栞 証紙付)

狐色や幹色など、樹皮そのもののナチュラルな彩りに所々弁柄色や千歳茶色を効かせ、すくい織を駆使して緩やかに寄せる波のような景色が表現された、しな布の八寸名古屋帯です。しな布は縄文期までその歴史を遡ることができる古代布の一つ。現在では山形県や新潟県の一部で僅かに織り継がれている稀少な織物です。しなの木の硬い樹皮を長い時間と手間をかけて糸に績み織り上げる布は丈夫で水にも強く、野趣豊かで力強い布味は夏の帯地としてもとても魅力的ですね。繊細な表現のための糸はより細く上質なものが用いられており、しな布独特の強い張りも程良く抑えられ、より扱い易い風合いとなっています。さっくりとした涼しげな地風は通気性も良く熱が籠もらず、盛夏にも快適にお使い頂けることと思います。上布や夏織物、よそ行き浴衣などの装いにいかがでしょうか。

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銀座【帯5631】龍村平蔵製 夏袋帯 銘「二人静」

贅を尽くした帯づくりで知られる西陣 龍村美術織物さんのお品の中でも最高峰として名高い「龍村平蔵製」本袋帯は、高島屋さんのオリジナルとして制作される逸品揃い。上代の宝物、名物裂、また南蛮由来などその出自も多種多彩なモチーフが、高度な織技を駆使して表現されていますね。今回のご紹介は銘「二人静」本袋帯。すっきりとしたオフホワイトの地に穏やかに煌めく銀糸で唐草のような幾何文が散りばめられ、様々な彩りを含んだラメ糸を細やかに駆使し、精緻な織りで向かい合う鳳凰の丸文が色鮮やかに表現されています。金銀に淡い色味が仄かに添えられた美しい煌めきが、名物裂の重厚な表情をより晴れやかに引き立ててくれるお品。龍村さん独特のさっくりとしたしなやかな地風で、単衣時期から夏を通して晴れやかな場面で活躍してくれることと思います。

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銀座【帯5630】西陣 織紋意匠鈴木製 夏袋帯 水衣錦(新品 西陣証紙付)

地色は緑みを含んだ黒に限りなく近い黒緑色が近いでしょうか。さざ波のようなごく繊細な地紋が浮かぶ地に、すっきりとした白糸と小さく煌めく金糸を用いて風格のある連珠双龍文を配した夏の袋帯です。シックなモノトーンの色遣いながら、仄かに透ける薄地からくっきりと浮かび上がるモチーフの確かな存在感は、精緻な織りによる豊かな表現力があってこそ。西陣指折りの名門機屋 織文意匠鈴木さんならではの名品ですね。「水衣錦」は基本的にはオールシーズン対応とのことですが、今回のお品は薄手の芯を用いた軽やかなお仕立て。水衣という名前に相応しいしゃりっとした質感や美しい透け感、夏の花を取り入れたモチーフは、やはり単衣から盛夏の装いにこそ爽やかに映えそうですね。色無地や訪問着などに合わせて、気品香る洗練された着こなしをお楽しみくださいませ。

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