銀座【帯4952】総刺繍 袋帯

黒色の地に江戸茶色や鼠色、岩井茶色に涅色など渋みのある落ち着いた彩りに金糸を添えて、小さな花々や幾何文様が並ぶ横段を置いた袋帯です。黒の地を埋め尽くすように配されたモチーフは全て、精緻な刺繍によるもの。長い時間をかけてひと針ひと針繍いとられた、とても贅沢な総刺繍のお品です。どこかエキゾティックな趣きを感じさせる繊細な意匠は、人の手が存分にかけられたお品ならではの存在感を備えつつも、フォーマル然とした重厚華麗な帯とはまた少し異なる軽やかな洒落みを感じさせますね。ドレッシーな織りの着物から江戸小紋、訪問着など幅広い装いに合わせて、秋冬のお出かけにいかがでしょうか。

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銀座【着物4006】久呂田明功作 縮緬地 染一ッ紋 訪問着 松に竹の図(落款入)

伽羅色が近いでしょうか。ややベージュに寄せた橙色系の縮緬地に肩袖には松の古木を、裾には上へと向かってすっくと伸びる竹の姿が描かれた、染一ッ紋の訪問着です。こちらは江戸友禅作家 久呂田明功さんの作、かつて浦野理一さんの仕事を支えたことで知られる先代からの作風を引き継ぎ、重厚で存在感のある着物や帯を制作なさっていますね。濃藍色や明度を落とした深緑色に所々白をくっきりと効かせた印象的な色遣い、金彩に縁取られた力強いモチーフから生まれる迫力ある景色は久呂田さんの作品ならではのもの。凜々しく潔い竹や風格を感じさせる老松の表情には、繊細ではんなりとした京友禅とは全く趣きの異なる、江戸友禅らしいきりりとした個性が光っています。新年のお呼ばれや新春のお出かけにいかがでしょうか。青山みともさんの扱いです。

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銀座【着物4005】士乎路紬 藍格子 着物(反端付)

士乎路とは能登半島の古称。その地にある一軒の工房で製織される紬が士乎路紬です。紬の最高峰である結城紬と大島紬の美点を併せ持ち、最初から程良く着込んだかのような肌なじみの良さを備えた紬をと、故 水島繁三郎さんが繊維科学の専門家としての知識を生かし試行錯誤を重ねて創り上げられた織物で、化学的に研究された泥染めや草木で染色した真綿手引き糸を経緯に用い、手機で織り上げられた贅沢な紬です。こちらは藍色の濃淡に深いグリーン、落ち着いた赤を効かせて彩り美しい格子文が表現されたお品。親しみ深いお色目が創る温かな格子文は、お召しになる方や年齢を選ばず、また合わせる帯を選びません。作り手の思いを繋ぎ、隅々まで丁寧に手を掛けられた布は、軽くしなやかに身に添い、優しく身体を包んでくれることと思います。ほっこりとした紬の風合いがうれしい季節となりました。気軽なお出かけにいかがでしょうか。

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