銀座【着物4755】人間国宝 森口華弘作 訪問着(落款入)

黒紅色が近いでしょうか。殆ど黒に近いほどに色を深めた紫の地に、梅鼠色を乗せた繊細な蒔糊を散らし、袖先の一点から四方八方に大きく広がる花火のような景色が大胆な構図で重ねられた着物です。色を置いた蒔糊は、場所によって粗密が細やかに使い分けられており、二つの色が溶け合うこの背景が星瞬く明るい夜を感じさせます。光の尾を引きながら果てしなく続く夜空へと消えてゆく…数秒で失われる一瞬の華が、マットな白を乗せた花弁のような流線形を無数に散りばめることで、一枚の着物へと見事に映し出されていますね。こちらは重要無形文化財「友禅」の保持者、森口華弘さんの作品。高度に完成された蒔糊や圧倒的な画力など人間国宝ならではの究極の技術が、訪問着という晴れやかな形で存分に発揮された一枚です。重厚な古典美と洗練された現代性が見事に融合した、気品香る逸品。華麗な社交着が居並ぶ場面でも一際目をひく確かな存在感をお楽しみ頂けることと思います。三越さんの扱い、ぜひこの機会にお手に取ってご覧くださいませ。

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銀座【着物4754】本場結城紬 楊梅色 装飾菱文(反端 証紙付)

やや色を深めた楊梅色が近いでしょうか。黄みがかった渋めの薄い茶色の地に赤褐色や憲法黒色、鮮やかな緑色の糸を使い分け、精緻な絣による装飾的な菱文を飛び柄に配した本場結城紬の着物です。空間を大きく取ってまろやかな黄みが優しい地色を生かし、また繊細な絣によって鋭角的な幾何文が優美に仕上げられたお品。経糸緯糸共に真綿から丹念に手でつむぎ出された糸を用い、絣を染め上げ、地機でしっかりと織り上げられる本場結城紬。その技術は国の重要無形文化財にも指定されていますね。全て手仕事による幾多の工程を経て生まれる最高峰の紬は、真綿の特質をそのまま残したふっくらと柔らかく軽い着心地を備え、着る人を優しく暖かく包み込んでくれます。こちらは糊抜きもしっかりとなされていますので、本結城ならではの優しい布味をすぐにお楽しみいただけます。無地部分が大きく取られた飛び柄のお品は、工芸的な織り帯から季節の染帯、軽い洒落袋帯まで、帯合わせも自在。たくさんの方の手間暇惜しまぬお仕事が積み重ねられた上質な本結城、この春のお出かけにぜひご用意くださいませ。

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銀座【着物4753】浦野理一作 経節紬 格子文(余り布付)

雲井鼠色が近いでしょうか。白に近いほどに色を薄めた清々しいグレイの地に、墨色や孔雀緑色、蘇芳色を組み合わせた格子が配された紬織りの着物です。こちらは浦野理一さんの作。日本各地に残る伝統的な技法への深い理解、そしてご自身の感性と妥協の無い手仕事から生まれたこの方の贅沢な織りや染めは、生産が終わって久しい今も色褪せぬ美しさで私たちを魅了しますね。丹念に手でつむいだ節立った糸を用い手機で織り上げる、野趣に富んだこの経節の紬は、素朴ながら実に豊かな味わいがあり、紬の原点とは何かを教えてくれるように思います。静かなモノトーンに力のある彩りをバランス良く効かせた爽やかなチェック。日常にさらりとお召し頂ける親しみ易さを備えながらも、惜しみなく手間暇を掛けた仕事から生まれる確かな風格が、着る人を清々しく引き立ててくれることと思います。昔ながらの上質な糸の不足から様々な織りが消えてゆく昨今、本物の紬と呼べる稀少な一枚を、ぜひこの機会にお選び下さいませ。

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銀座【着物4752】日本工芸会正会員 坂井教人作 訪問着(落款入)

色を薄めた千草色が近いでしょうか。灰青みがかった淡い緑系の地に繊細な蝋叩きを施し、楚々として愛らしい片栗の花が贅沢に描かれた訪問着です。里山でひっそりと春の訪れを告げながらも、僅か数週間ほどで地上の姿を消すことから、スプリング・エフェメラル(春の妖精)の一つとして愛される片栗の花。坂井さんが好んでおつかいになるモチーフの一つですね。一輪一輪精緻な糸目で丹念にかたどり、ほんのりと濃淡を置いた淡藤色に銀彩を小さく差して、優しくもどこか儚げな花の表情を見事に描き出したお品。今では追われるように減少してゆく片栗の群落、その清澄な風景への作り手の想いが響いてくるようです。こちらは鎌倉に居を構える友禅作家・日本工芸会正会員の坂井教人さんの作。鎌倉友禅の名で確かな筆力と現代的な感性が生きる着物や帯を制作なさっている作家さんです。鎌倉友禅は気品、と仰るこの方らしい透明感あふれる高雅な社交着。ぜひこの機会にお手に取ってご覧くださいませ。

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銀座【着物4751】菊池洋守作 八丈織 着物

白梅鼠色が近いでしょうか。微かに灰紫みを含んだ、ごく淡いグレイッシュピンク。その心洗われるような清澄な彩りが美しい無地感覚の着物です。こちらは菊池洋守さんの作品。柳悦博さんに師事、のちには白洲正子さんにもその才を認められたこの方が、八丈島の工房で丹念な手仕事を重ねて一反一反織り上げた布は、伝統的な本場黄八丈とはまた別個の織物として「八丈織」の名で知られています。コブナグサ・タブノキ・椎と泥染めによる三色からなる黄八丈とは異なり、菊池さんの織りは洗練された淡彩やシックなニュアンスカラーが特徴。精緻な綾織や吉野織によって表現された陰影豊かな景色は絹糸の光沢が最大限に活かされており、いわゆる紬織とは一線を画すエレガントな質感をお楽しみ頂けますね。今回のご紹介は、ごく緻密な綾織による微細な文様が光の加減で浮かんでは消えてゆく、実にドレッシーな表情の逸品。しなやかに身体に寄り添いつつも、織物らしい頼もしさもあり、合わせる帯次第で様々な機会に活躍してくれることと思います。ぜひお手に取って、この極上の風合いをお確かめくださいませ。

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銀座【着物4750】千總製 振袖(落款入)

似桃色が近いでしょうか。桃の花のような朗らかなピンクの地に、所々にほんのりと色を深めたぼかしの場を置き、霞に流水、貝桶に御所車、松藤に菊楓、桜に鴛鴦、唐花に料紙文など多種多彩なモチーフが華やかに表現された正統派古典意匠の振袖です。明るい彩りに金彩や繍いを添えた優雅な風景に、第一礼装にふさわしい高い格調が光る一枚。こちらは創業470年を誇る京友禅の名門・千總さんの作です。染繍の様々な工程それぞれに高度な技術を持つ専属の職人を抱え伝統を引き継いできた、指折りの老舗ならではの確かなお仕事が、若いお嬢さまの佳き日を晴れやかに彩り、お席に振袖らしい瑞々しい華やぎを運んでくれることと思います。成人式や式典、お正月やお呼ばれなどどのような場面にも安心してお召しいただける優品、お探しの方、ぜひこの機会にご覧下さいませ。

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