銀座【着物4536】国指定重要無形文化財 喜如嘉の芭蕉布 着物

あえかに透ける薄ものが美しい季節となりました。とりわけ宮古上布や八重山上布、そして芭蕉布など沖縄の風土が育てた布たちは、涼感あふれる夏織物の最高峰として多くの方の憧れを集めています。中でも芭蕉布は、王族から庶民までこの地に住む全てのひとの身を守る大切な衣として守り継がれてきたもの。戦後一旦は生産が途絶えてしまった状況から、良く知られる通り平良敏子さんを中心とする方々の尽力によって見事な復興を遂げた、沖縄の宝ものですね。三年を費やして育てた糸芭蕉から取り出した繊維を細く裂いては結んで糸をつくり、絣を括り…機にかけるまでにも長い長い時間と手間をかけ、その後乾燥に弱く切れやすい糸を丹念に手機で織り上げることでようやく布のかたちとなる芭蕉布、その技術は国の重要無形文化財に指定されています。今回のご紹介は、ナチュラルな淡いベージュの地に車輪梅の茶による経絣「環掛(クワンカキー)」、琉球藍による緯絣「眉引き(マユビチー)」を配した着物。小さく揺らぐモチーフが独特のリズムを感じさせる、シンプルながら端正な表情の一枚です。触れればひんやりと冷たく、強い張りによって身体からふわりと離れ、熱を逃がし風を呼んでくれる清々しい布。帯合わせも様々に、極上の夏衣ならではの贅沢な装いをお楽しみ下さいませ。

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銀座【着物4535】絽 訪問着 黒色 季節の花々の図(新品 余り布付)

深々とした黒色の絽を背景に、萩に桔梗、芙蓉など季節を彩る様々な草花が所狭しと配された、夏の社交着です。華やかな構成ですが、落ち着いた寒色系でまとめられた景色はどこかしんとして幻想的な趣き。白い襦袢をほのかに透かす濃地の薄物ならではの清涼感と共に、秋の夜を思わせる静かな風情が着る人をふわりと包んでくれることと思います。夏のお出かけやお呼ばれにいかがでしょうか。

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銀座【着物4534】上布 白色 幾何絣(雪晒し証紙付き)

麻本来の優しい白を背景に、澄んだ藍色と温かみのあるベージュの2色ですっきりとシンプルな幾何絣が表現された上布の着物です。経緯に用いられた糸は共に苧麻の紡績糸(ラミー糸)。丈夫で扱い易く、初めて上布をという方にも気軽にお召しいただけますね。ひんやりとした手触りや良く風を通す程良い張りなど、この素材の特質が盛夏の暑さをすっと和らげてくれる清涼感あふれるお品。リズミカルな絣の大きさも程良く、白と青の爽やかなコントラストが夏空に綺麗に映えることと思います。お召しになる方や年齢を問わず、帯合わせも自在な一枚、産地等に繋がる情報はございませんが、綺麗に伸びる独特の絣足が味わい深く、ちょっぴりクラシックな趣きを備えた、上質感のあるカジュアルスタイルをお楽しみ頂けます。白い上布に日傘の装いは、日本の夏の風物詩。ぜひこの機会にお手に取ってご覧くださいませ。

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銀座【着物4533】絽 総刺繍 訪問着 黒色 洋花の図(新品 余り布付)

黒の絽の底から蘭やカラー、バラなどの華やかな洋花がほんのりと浮かび上がる、豪華な総刺繍の訪問着です。白糸と金糸を中心に微かな色味を添えて、晴れやかな花々がふっくらと立体感豊かに表現されたお品。光と共に円弧に沿わせたような独特の形がどこか月をも思わせ、夜の闇の中で発光しているかのような、幻想的な世界が生まれていますね。華麗さだけではなく、どこかミステリアスな雰囲気も漂わせる美しい社交着。ホテルなど洋の広い空間ではとりわけ注目を浴びることと思います。大人の女性ならではの、重厚で迫力ある着こなしをお楽しみくださいませ。(撮影場所協力:世田谷美術館)

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銀座【着物4532】古代米琉 白たか織 単衣 着物 檜皮色 蚊絣(反端 証紙付)

米沢・長井・白鷹など山形県の置賜地方は米沢藩の頃からの織物産地として知られ、この地の紬は置賜紬として伝統的工芸品にも指定されています。その一つが板締小絣で知られる白鷹御召、強撚糸を用いることで生まれる細やかなシボが特徴の絹織物です。現在ではこの布を製織なさる機屋さんも2軒のみとのことで、とても稀少なお品となってしまいました。今回のご紹介は檜皮色が近いでしょうか。灰みを帯びた暗い茶系の地に板締めによる高度な絣の技術を駆使して、ごく細かな蚊絣が一面に並べられた単衣の着物。あまりに精緻なために見落としてしまいそうですが、白の蚊絣の間には黒の蚊絣が組み込まれており、目を凝らしていただけば2色の蚊絣が交互に並んでいる様子をご覧いただけることと思います。丹念な仕事が尽くされた上質なお品ならではの、確かな力が光る一枚。多くの方から愛され続けてきた、程良い張りと心地良いシボがつくるさらさらとした手触りを、ぜひこの機会にお確かめくださいませ。

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銀座【着物4531】絽 繍一ッ紋 訪問着 橙色 虫籠に季節の花図(畳紙付)

橙色が近いでしょうか。明るくこっくりとした黄赤系の絽を背景に、紫陽花や菊花、桔梗や撫子、女郎花など夏から秋を彩る様々な花木と共に、飾り紐を添えた優美な虫籠が配された繍一ッ紋の訪問着です。華やかでありながらも地色にすっと溶け込んでゆくような穏やかな色調に、はんなりとした品の良さが香るお品。社交着らしい典雅な存在感と共に夏衣ならではの豊かな風情が、しみじみと心に響く優品ですね。こちらは銀座の名店 志ま亀さんの作。志ま亀さんならではの選び抜かれた彩り、洗練されたアレンジがなされたオリジナルの着物や帯は、古典的な高い格調に加えて女性らしい甘さや上品な洒落みがさりげなく光っており、長きに亘ってとても多くの方から愛され続けていますね。今回のご紹介もお召しになる方を清楚な華やぎで包んでくれる美しい一枚。夏を通して様々なお呼ばれに、活躍の機会も多いことと思います。ぜひお手に取ってご覧くださいませ。

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