銀座【着物4097】繍一ッ紋 訪問着 紫黒色 松の図(余り布付)

紫黒色が近いでしょうか。黒に近いほどに暗い紫の地に、はらりと小さく散らした蒔糊と共に典雅な松が配された繍一ツ紋の訪問着です。優美な筆による白上げに、摺疋田やふっくらとした刺繍で彩られた松の姿は香り立つような気品を湛え、丹念な手仕事から生まれた美しい世界には、正統派古典の王道をゆく高い格調を感じます。ごく深い地色から鮮やかに浮かび上がる樺色や江戸紫色、そして微かに煌めく金糸が、静謐な景色に奥行きと華やぎを添えるお品。お祝いのお席や改まったお呼ばれなど、どのような場面にも安心してお召し頂けることと思います。

この商品のONLINESHOPページを見る

銀座【着物4096】秋山眞和作 着物「ロートン織片縞」(色紙付)

清らかな水や豊かな植生など自然に恵まれた宮崎県綾町にて、綾の手紬染織工房を主宰なさる、秋山眞和さんの着物です。こちらは沖縄の染織に造詣の深い秋山さんならではの一枚「ロートン織片縞」。全体の印象としては、共にやや彩度を落とした紺青色と薄縹色の二色が近いでしょうか。反巾を大胆に二つに分けた地に、精緻な織りによる立体感のある浮織りが整然と並べられていますね。揺らぎのある彩りはスコープで覗いてみれば、ごく深い鉄紺から藍白まで数段階に染めわけられた糸を経糸緯糸に組み合わせることで創り出されたもの。光の中に出れば、透明感のあるいくつもの彩りを複雑に重ねた織りから生まれる光沢や陰影が、一層の輝きを放つことと思います。灰汁醗酵建てによる藍染め、貝紫や草木などの天然染料による贅沢な染め、小石丸の養蚕から始まる糸づくりなど、一切の妥協を許さないこの方の誠実なお仕事は、色柄のみならず、驚くほど軽やかな着心地にも映し出されています。織りの着物の範疇ではありますが、作家作品ならではの洗練された存在感は、帯次第ではカジュアルなパーティなどでも清々しく映えることと思います。極上の糸と染めから生まれた逸品、ぜひお手に取ってご覧くださいませ。

この商品のONLINESHOPページを見る

銀座【着物4095】浦野理一作 経節紬 卵色 無地

日本各地の伝統的な染織技法やその歴史についての深い理解をもとに、吟味された素材と妥協のない仕事によって、その一つ一つを最高のかたちで再現なさった染織家・浦野理一さんの作品です。丹念な手わざが尽くされたこの経節紬は、浦野さんの代表作として多くの方から愛された名品でしたが、残念ながらその技術は伝えられることなく生産が終わっています。今回ご紹介の着物は、彩度をやや落とした卵色が近いでしょうか、心華やぐ柔らかな黄色が印象的な無地の着物です。合わせる帯次第で様々な場面で活躍してくれる上質な無地紬は、現代のワードローブに欠かせないアイテムとなっていますが、中でも浦野理一さんの経節紬は別格の魅力を備えた一点。節立った糸は一般的な紬とは全く異なるどっしりとした存在感を創り出し、作家作品など力のある帯もしっかりと受け止め、引き立ててくれることと思います。春の花々そのもののような清々しいいろをまとって、素敵な春のお出かけをお楽しみ下さいませ。

この商品のONLINESHOPページを見る

銀座【着物4094】染一ッ紋 縮緬地 訪問着 黒色 貝合わせの図

しっとりとして重みのある上質な縮緬を用いて、深々とした黒を背景に優美な貝合わせ文を置いた、染一ツ紋の訪問着です。柿渋色や葡萄色、松葉色などこっくりとした上品な彩りに金彩をふんだんに添えて、松や楓、牡丹に椿などの折々の花や割付文など華やいだモチーフを詰めた優美な貝たちが、贅沢に配されていますね。晴れやかなお席に相応しい高い格調と祝意を備えつつ、ころんとして愛らしい貝のかたちに上品な女性らしさが香る美しい社交着。春のお呼ばれや式典にいかがでしょうか。銀座の名店 越後屋さんの扱いです。

この商品のONLINESHOPページを見る

銀座【着物4093】本場結城紬 練色 亀甲詰(反端 証紙付)

練色が近いでしょうか、僅かに灰黄みを帯びたオフホワイトの地に墨黒の細かな亀甲絣を詰めた本場結城紬です。産地としての生産量が激減した現在では飛び柄や無地などが主流となっており、こちらのような総柄の亀甲絣は絣にも製織にもとりわけ手がかかるため、殆ど作られなくなったと聞いております。遠目からは無地感覚でありながらも景色に独特の揺らぎが感じられる、精緻な100亀甲の稀少な一点。かちりと合わせられた絣が整然と並ぶ端正な景色は、シンプルながら凛として清々しく、着る方の女性らしさをすっと引き立ててくれることと思います。帯の背景としても万能で、季節の染め帯から織りの八寸、モダンな洒落袋など様々な帯合わせをお楽しみ頂けそうですね。本場結城紬は真綿から人の手でゆっくりとつむがれた特別な糸を経緯に用い、熟練の技術を持つ方々の手間暇を惜しまぬ丹念な手仕事によって生み出される贅沢な織物。あらゆる工程で大切に慈しまれた布には、軽く柔らかく奥深い光沢を備えた絹という素材の素晴らしい特質がそのまま引き出されており、着る人を暖かく包み護ってくれることと思います。ぜひこの機会にお手に取ってご覧くださいませ。

この商品のONLINESHOPページを見る

銀座【着物4092】刺繍 訪問着 松竹梅に源氏香散らし

黒みを帯びるまでに色を深めた濃藍色が近いでしょうか。ごく深いネイビー系の地に精緻な刺繍によって、松竹梅や源氏香がはらはらと散らされた訪問着です。白を中心に優しい淡彩で表現されたモチーフが清楚な華を運ぶお品。疋田や小花、割付文などで細やかに装飾された源氏香がアクセントとなって、小さな花葉たちをまとめています。繊細な意匠がふわりと流れるように配された構成は、社交着としての品格や華やぎ、そして祝意を備えながらも、一歩引いた感が好ましく、様々な場面で活躍の機会も多いことと思います。季節を問わずお召し頂ける一枚、どうぞお手に取ってご覧くださいませ。

この商品のONLINESHOPページを見る