銀座【帯5361】龍村平蔵製 本袋帯 銘「日野間道手」

贅を尽くした帯づくりで知られる西陣 龍村美術織物さんのお品の中でも、最高峰として名高い「龍村平蔵製」の一連は、龍村錦帯として扱いも限られる逸品揃い。上代の宝物や南蛮由来など、その出自も古今東西に広がる多彩なモチーフが、様々な織技を駆使して表現されています。今回のご紹介は名物裂に由来する銘「日野間道手」。淡い薄香色が近いでしょうか、仄かな黄みを帯びたオフホワイト系の地に、薄紅色と臙脂色の縞がすっきりと走る本袋帯です。立体感のある真田織りによって、かちりと打ち込まれた色糸の彩りの美しさや上質な絹ならではの光沢がより際立ち、間道ならではの端正な表情も相まって辺りを払うような凛とした清々しさを感じさせますね。同じ日野間道でも龍村さんでは少しずつ配色の異なる帯が製織されていますが、こちらはごく細く添えられた色みも含めて本歌に忠実な一点。女性らしい綺麗な彩りを取り入れながらも、甘さを抑えた気品豊かな装いをお楽しみいただけることと思います。織りの着物から改まった日の装いまで、着用の幅も広い間道はお探しの方も多いのではないでしょうか。ぜひこの機会にお手に取ってご覧くださいませ。

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銀座【帯5360】曽根武勇作 西陣織 袋帯(落款入)

色を深めた鉛色が近いでしょうか。ごく暗いグレイ系の地を埋めるように麹塵色や深い青鈍色、紺鼠色、千歳緑色に山吹茶色でかちりと織り上げられた吉野織の網代格子を配した袋帯です。選び抜かれたシックなグレイッシュトーンが織り成す端正な景色が実に印象的なお品。四方を立体的な畝に囲まれた地の部分は膨れ織りのような表情を見せており、質感の異なる吉野織との対比が一層の奥行きを感じさせますね。こちらは公家装束の製織などを一手に担ってきた西陣という産地の高度な技術を、今なお最高のかたちで守り続ける伝統工芸士・曽根武勇さんの作品。浮き織りによって凝縮された上質な絹糸たちの見事な光沢、そして精緻を極めた織りならではの静かな迫力が、重厚な存在感を放つお品。金糸を使わずともその贅沢な質感が、格調高い装いもしっかりと受け止めてくれる、曽根さんらしい優品ですね。格高の小紋や色無地、またドレッシーな織りなど様々な装いに合わせて、気品香る着こなしをお楽しみくださいませ。

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銀座【帯5359】西陣 織文意匠鈴木製 唐綾錦 袋帯 桑色「牡丹唐草文様」(新品 西陣証紙付)

金糸による唐草が浮かぶ穏やかな桑色の地に、刺繍と見紛うようなボリュームある唐織で、優雅な牡丹花がふっくらと表現された牡丹唐草文様の袋帯です。白を主調として錆桔梗色に柳葉色、薄水色や白緑色、杏色など透明感のある様々な美しい彩りを立体感のある織りに乗せて効果的に用いた景色には、能装束を思わせるような重厚感が漂っていますね。細糸で極薄く織り上げられた地と甘撚りの絵緯糸のふくよかな質感の対比が創る贅沢な景色は、高い技術による上質な唐織ならではのもの。こちらは西陣指折りの名門機屋・織文意匠鈴木さんの作。金銀糸は控えめながら、くっきりと浮かび上がるモチーフの確かな存在感、そしてフォーマルなお席に相応しい典雅な華やぎは、精緻な織りによる豊かな表現力があってこそ。紋付や訪問着などの社交着に合わせて、唐織らしい気品香る装いをお楽しみくださいませ。

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銀座【帯5358】大彦製 縮緬地 染名古屋帯(落款入)

小麦色が近いでしょうか。くすんだ穏やかな黄赤系の縮緬地に繊細な筆と丹念な手刺繍によって、松や桜、柳などの木々や、菊や蘭、杜若に菊花など愛らしい花々が咲くのどかな風景が描かれた染名古屋帯です。静かな楽園を思わせる地には楽しげに駆ける鹿たちの姿も配されており、どこか天平の趣きを感じさせるその清浄な世界に心洗われるような感がいたしますね。こちらは流麗な友禅染めや精緻な日本刺繍を駆使した染繍作品で知られる大彦さんの作。軽やかな構図ながら、糊糸目の柔和な描線、穏やかな彩りに華を添える刺繍糸の光沢や金糸の輝きが創る典雅な景色は、小袖に見られるような江戸染繍の高い格調を確かに引き継いでいますね。美術品クラスの作品だけを創り続けて来られた大彦さんならではの、染め帯の範疇を越えた迫力と贅沢な存在感を備えた逸品。本結城など力のある紬から小紋、付下げなどに合わせて、気品香る上質な着こなしをお楽しみくださいませ。

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銀座【帯5357】藤山千春作 吉野間道 名古屋帯(余り布 証紙付)

草木染めによる繊細な彩りを自在に操り、名物裂に由来する格調高い吉野間道を、よりモダンで洗練されたかたちへと昇華させた藤山千春さんの名古屋帯です。こちらは白茶色の地に亜麻色や縹色のグラデーションを横段に配し、鉄紺色や縹色をのせた吉野織が間隔を置いて並べられたお品。かちりとした吉野織による細やかな畝が絹糸の光沢をより際立たせ、それぞれの彩りの美しさがくっきりと印象づけられていますね。近く寄れば様々な色彩を細やかに溶け込ませつつも、ブルー系とベージュ系ですっきりと整理された景色がとても爽やかな印象で、これからの季節の装いを清々しく引き立ててくれることと思います。端正に整えられた気品豊かな表情はやはり藤山さんの帯ならではの個性。ドレッシーな紬、小紋、軽めの付下げなど幅広い着物に合わせてお楽しみくださいませ。

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銀座【帯5356】洛風林製 袋帯 錆桔梗色 宝尽くし文

錆桔梗色が近いでしょうか。経糸に撚金糸を絡めた灰みの青紫系を背景に、金銀糸をふんだんに用いて巨大な隠れ蓑を中心に打出の小槌や巻物、丁字に七宝、隠れ笠に分銅などおめでたい宝尽くし文様が表現された袋帯です。撚り糸、平箔糸、大胆に捻ってボリュームを出した太い箔糸など様々な表情の金銀糸を贅沢に使い分け、祝意に満ちたモチーフを煌びやかに表現したお品。こっくりとした濃淡の緑や深い赤、鮮やかな紫など個性豊かな彩りが景色に濃密な華を添えていますね。こちらは古今東西を問わぬ膨大なデザインの蓄積から生まれる多様な意匠を、西陣の老舗機屋の手で製織する洛風林さんの作。時代の先を走る帯づくりで知られる作り手さんならではの、洗練された古典をお楽しみ頂ける一点です。これからの季節、式典やお正月など晴れやかなお席の機会が増えることと思います。ぜひこの機会にお手に取ってご覧くださいませ。

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