銀座【着物2537】八重山上布 亜麻色 幾何絣 (しつけ付)

銀座【着物2537】八重山上布 亜麻色 幾何絣 (しつけ付)

すっと風が通る優しい張りや仄かに透けるさらりとした地風…着姿そのものが清涼感を誘う上布の装いは、日本の夏の風物詩ですね。越後、能登、近江、宮古、八重山など各地でその土地ならではの上布が織り継がれていますが、こちらは最も南の地・沖縄の石垣島で生産されている八重山上布。白上布の名の通り、かつては白地に紅露捺染の絣が殆どでしたが、色上布の復元からの流れで島に自生する植物を用いた染めや手括りの絣など表現の幅も大きく広がり、彩り美しい様々な作品が生まれていますね。こちらはナチュラルな亜麻色の地に藍色と赤褐色の細縞に幾何絣が配された着物、経絣を主とするすっきりと端正な趣きで、沖縄の染織品らしい工芸の色を程良く備えたモダンな一枚です。季節の染め帯から夏素材の八寸などを合わせて、上布ならではの爽やかな装いをお楽しみ下さいませ。