銀座【帯3086】出羽の織座製 紬地名古屋帯 紺定 正藍型染 菊唐草文 (端布付)

銀座【帯3086】出羽の織座製 紬地名古屋帯 紺定 正藍型染 菊唐草文 (端布付)

阿波藍による伝統的な正藍型染の技法を守り続けてこられた紺定・田中昭夫さん作の名古屋帯です。藍の濃淡に紅殻の赤を添えて表現されたのは菊唐草でしょうか、大きくうねる波のような唐草がきりりと染め上げられた力強い景色がとても印象的ですね。藍の美しさを極めた方が染め下地としてお使いになる布はやはり糸質風合い等にも拘って選び抜かれたもの。こちらも節立った糸をざんぐりと織り上げた素朴で野趣豊かな紬が用いられています。使い込まれ、長いときを経て枯れた藍木綿の深い味わいは良く知られるところですが、この方の作品にはそのような布と並べても遜色ない風格を感じます。一切の妥協を許さぬ厳しい仕事を重ねてこられた田中さんは、令和を待たずこの二月に亡くなられたとのこと。作り手が世を去っても、遺された布たちはきっとその寿命を終えるまでの長いときを、多くの方に愛され輝き続けていくことと思います。米沢の「出羽の織座」さんの扱い、ぜひお手元でご覧くださいませ。