銀座【帯3155】人間国宝 喜多川俵二作 袋帯
銀座【帯3155】人間国宝 喜多川俵二作 袋帯
父である平朗さんの技術を引き継ぎ「有職織物」の重要無形文化財保持者として気品豊かな作品を制作なさった喜多川俵二さんの名古屋帯です。こちらは斑金と呼ばれる技法を用いたお品で、象牙色と榛色・平箔の金糸による端正な織りを背景に、黒漆の箔糸と榛色、葡萄茶や葡萄色の糸を使い別けて天平期の鳥襷文が表現されています。紗を重ねたような奥行きのある景色は斑金独特のもの。絹糸の光沢が映える唐織や二陪織物のような華やかさとはまた趣きを異にしますが、光の加減でふわりと金糸が煌めく典雅な佇まいに喜多川さんらしい格別の気品が香ります。上質な無地紬から江戸小紋、紋付色無地やドレッシーな織物など様々な着物に合わせて、洗練を極めた喜多川さんの世界をお楽しみ下さいませ。