銀座【帯3157】龍村平蔵製 本袋帯「千代能冠錦」(高島屋畳紙付)

銀座【帯3157】龍村平蔵製 本袋帯「千代能冠錦」(高島屋畳紙付)

贅沢な帯づくりで知られる龍村美術織物さんのお品のなかでも、龍村錦帯の名で特別な扱いとなっている「龍村平蔵製」の本袋帯です。こちらは銘「千代能冠錦」、練色が近いでしょうか、温かみのあるオフホワイトの地に丹頂鶴を頂く見事な宝冠が、複雑な糸遣いや高度な織技を駆使して刺繍のような立体感で表現されています。高島屋さんの説明によれば「千代能冠錦」は唐代の詩人・白居易の詩を礎に制作された能楽「楊貴妃」に材を取ったもので、主人公楊貴妃の頭上に掲げられた麗しい天冠 (透かし彫りのある金冠) を祝意を込めて織り成したものとのこと。繊細な瓔珞が小さな音をたてて揺れる気配までもが感じられる濃密な表現力に圧倒されますね。重めの訪問着や振袖、紋付はもちろん上質な色無地で帯を主役とした装いも素敵です。初代龍村平蔵の名作として織り継がれてきた、まさに龍村の帯のイメージそのままの重厚感あふれる逸品、ぜひこの機会にお手に取ってご覧くださいませ。