銀座【帯3158】紗刺し 刺繍 全通 袋帯

銀座【帯3158】紗刺し 刺繍 全通 袋帯

納戸色が近いでしょうか、冴えた青を背景に、優しい淡彩の絹糸や金・ラメの平箔糸や撚金糸など多彩な糸を用いた紗刺しによって、エキゾティックな更紗調の唐花文が表現された袋帯です。紗は経緯の織目に捩り織りによるごく小さな隙間が生じますが、均等に並ぶこの隙間を升目にひと針ひと針丹念に掬い上げて糸を埋めていく技法が紗刺し。絽刺しと比較しますと台の織目も糸もより繊細なお品、撚りの掛からない極細の糸を丹念に重ねることで生まれた輝くような絹の光沢が、個性ある美しい色をより引き立てていますね。帯の全面を全て刺繍で埋め尽くした贅沢な全通帯、明代の頃からの高度な技術が引き継がれている中国ですが、こちらのように惜しみなく時間と手間を費やした確かな仕事のお品は少なくなってきています。ぜひこの機会にお手に取ってご覧くださいませ。