銀座【帯3166】龍村平蔵製 袋帯 銘「近衛間道」

銀座【帯3166】龍村平蔵製 袋帯 銘「近衛間道」

西陣の名門として名高い龍村美術織物さんの帯の中でも、龍村錦帯と呼ばれる「龍村平蔵製」のお品は最高峰のブランドとしてとりわけ贅沢なものづくりがなされ、古今東西を問わぬ多彩なモチーフが複雑な糸遣いや高度な織技を駆使して表現されています。こちらは銘「近衛間道」。帯幅の1/3には蘇芳香色の無地場を置き、2/3には練色と黄唐茶の段替わりを背景に金銀糸の細縞に挟んだ彩り美しい矢絣が並べられた袋帯です。モダンな絣縞の景色がどこか遠い異国の裂を思わせるお品、モチーフとしてはややカジュアルな印象ながら、所々縞を横切る端正な吉野織によって高い格調と重厚感が重ねられていますね。平蔵さんの間道の帯は紬から改まった日の装いまで活躍の幅も広く、色柄のみならず独特の質感や締め心地の良さに魅せられた方も多いことと思います。状態にやや難がございますがご紹介の機会も少ない名品、ぜひこの機会にご覧くださいませ。