銀座【着物2622】林郁作 道屯織 紬織着物 (反端証紙付)
銀座【着物2622】林郁作 道屯織 紬織着物 (反端証紙付)
確かな技術に基づいた丁寧な手仕事によって、草木染めによる穏やかな彩りの作品を一点一点制作なさる染織家・林郁さんの作品です。こちらは桑葉、桜、芒を染料に用いた清澄な色が映える道屯織の着物。老竹色が近いでしょうか、温かみのある緑系の濃淡の縞に浮織を交え、更に榛色の経絣が組み込まれた大変手のかかったお品です。幾何文のように並ぶ浮織部分には凝縮された瑞々しい彩りが輝き、その僅かな乱れもない端正な景色に作り手の高度な技量が光っていますね。経緯の糸一本一本の全てに緻密な計算と配慮が感じられる洗練された織り…強い主張を感じさせずとも、紬という範疇を超えた「作品」としての存在感が見る人の心に響いてくる、そんな内面的な豊かさのある着物と思います。ぜひ長く大切にご愛用下さいませ。