銀座【帯3206】琉球花織 名古屋帯

銀座【帯3206】琉球花織 名古屋帯

やや茶みに寄せた海松色が近いでしょうか、渋みのある落ち着いたお色目の紬地に繊細な花織による幾何文様が並べられた名古屋帯です。間には愛らしいトゥイグワーの絣がすっきりと配されており、沖縄の染織品らしい手仕事の温かみが生きる工芸色豊かなお品ですね。沖縄には各地に花織が伝えられており、技法が重なる部分もあるため断定はいたしかねますが、こちらは読谷山花織でしょうか。光沢ある太糸を用いてふっくらと立体感のある文様を表現する刺繍のような手花織、綜纊を用いる緯浮花織による細やかな装飾文、共に僅かな乱れもない端正な景色に織り手の高度な技量が感じられる優品と思います。抑えたシックな色遣いに洗練が光る大人の花織、紬や小紋の装いにいかがでしょうか。