銀座【着物2688】郡上紬 芝翫茶色 横段暈かし
銀座【着物2688】郡上紬 芝翫茶色 横段暈かし
経糸は玉繭から引いた節のある玉糸を、緯糸には選び抜いた春繭の本真綿から手でつむいだ糸を用い、草木で丹念に染め、高機で織り上げられる郡上紬です。こちらは芝翫茶色が近いでしょうか、黄みが強めのこくのある薄茶の地に渋紙色や麹塵色の不規則な横段が配されたお品。草木染による彩りは、木の幹や土の色のようなどっしりとした力強さを感じさせ、心癒やす温かな趣きが着る人を優しく包んでくれることと思います。選び抜かれた上質な糸を用い、全ての工程で丁寧に心配られた仕事が創る極上の布は、一見素朴ながらやはりすっと目を惹く確かな存在感を備えており、作家作品など個性の強い帯などもしっかりと受け止めてくれます。人間国宝 宗廣力三さんが、大変な苦労を重ねて育て上げた贅沢な紬、ぜひこの機会にお手に取ってご覧くださいませ。