銀座【帯3260】紗刺し 刺繍 全通袋帯 唐花文

銀座【帯3260】紗刺し 刺繍 全通袋帯 唐花文

鳩羽色を主調とする優しい淡彩に金を効かせて、蜀江文のように八角形と四角形を組み合わせた場に華やかな唐花や花木を配した紗刺しの袋帯です。紗は経緯の織目に捩り織りによるごく小さな隙間が生じますが、均等に並ぶこの隙間を升目にひと針ひと針丹念に掬い上げて糸を埋めていく技法が紗刺し。絽刺しと比較しますと台の織目も糸もより繊細な印象です。撚りの掛からない極細の糸を丹念に重ねることで生まれた輝くような絹の光沢が、淡い彩りの透明感をより清々しく引き立てていますね。こちらは帯の全面を全て刺繍で埋め尽くした贅沢な全通帯、明代の頃からの高度な技術が引き継がれている中国ならではの繊細な仕事のお品です。まさしく気が遠くなるほどの時間と手間を費やした贅沢な一点、ぜひこの機会にお手に取ってご覧くださいませ。