銀座【着物2699】浦野理一作 経節紬 灰梅色 無地

銀座【着物2699】浦野理一作 経節紬 灰梅色 無地

浦野理一さんの代表作の一つとして良く知られる経節の紬は、真綿から丹念に手でつむぎ出される節のある太糸を経緯に用いて織り上げられています。野趣豊かな糸の味わいをそのまま生かしたこの織物は、糸作りのみならず製織も難しく、その仕事は伝えられることなく生産が終わっていますが、のこされた布は今も新鮮な輝きで私たちを魅了しますね。今回ご紹介する着物は灰梅色が近いでしょうか、やや灰みを帯びた極淡いピンク系の無地の紬です。控えめながら上品な華のあるお色目のお品、これから明るさを増してゆく春の陽差しの下、選び抜かれた絹の光沢と共に輝く澄んだ彩りの美しさがさぞや目を惹くことと思います。格高の帯を合わせれば少し改まった場面にもお召し頂ける上質な無地紬は、一枚ご用意頂くととても重宝なもの。出番も多いだけにやはり納得のゆくものをお選び頂きたいですね。どなたにもきっとご満足頂ける浦野さんの名品、ぜひこの機会にご覧くださいませ。