銀座【帯3279】人間国宝 芹沢けい介作 帯地反物 (桐箱入)

銀座【帯3279】人間国宝 芹沢けい介作 帯地反物 (桐箱入)

「型絵染」の重要無形文化財保持者・芹沢けい介さんの帯地反物「津村小庵文」です。柳宗悦さんに大きな影響を受け、染色家として用の美を追究し続けた芹沢さんですが、紅型を慕い紅型を追って今日まできた、と自ら語っておられるように、その基盤は琉球の伝統的染色技術である紅型。鮮やかな色彩を自在に操り、卓越した意匠力をもって様々な分野で独創的な作品を制作なさいました。こちらは柔らかな生成色の紬地に様々な彩りと共に小さな庵を中心とした風景が表現された帯地の反物。昭和三十三年より始めた鎌倉市津村での暮らしから生まれた様々なモチーフが生き生きと染め上げられています。庵の縁側近くでのんびりと横になる人の姿は芹沢さんご本人とのこと。目に映る四季折々の景色を楽しみながらの長閑な日々が小さな型紙の中に見事に凝縮されており、手に取る度に新たな発見がありそうですね。ご紹介が年々難しくなっている芹沢さんの稀少な作品、この機会にぜひお手に取ってご覧くださいませ。