銀座【帯3302】首里道屯織 名古屋帯 (銀座もとじ扱い) 

銀座【帯3302】首里道屯織 名古屋帯 (銀座もとじ扱い) 

琉球王朝の伝統と格式を伝える首里織はその技法も幅広く、花倉織・首里花織・道屯織・手縞・綾の中・総絣など様々ですが、今回のご紹介は道屯織による名古屋帯。牡丹鼠色が近いでしょうか、やや灰みを含んだ淡い藤色系の地に、霞色や青丹色、支子色や赤朽葉色など様々な彩りが浮織りを添えたほっそりとした縞のかたちで織り込まれています。細い糸による密度の高い織り、洗練された彩りの美しさ、僅かな乱れも無い端正な浮織りの景色に織り手の高い技量がうかがえるお品、上質な紬や紅型などの装いを気品豊かに引き立ててくれることと思います。こちらは残念ながら証紙がございませんが、国指定重要無形文化財「首里の織物」技術保持者であった母・宮平初子さんに師事、琉球王府の貴族や士族の衣服として洗練を極めた首里織の正統を引き継ぐ、宮平一夫さんの作品と推測されます。ぜひこの機会にお手に取ってご覧くださいませ。