銀座【着物2729】清染居製 染一ッ紋 縮緬地訪問着 松林図 (落款入) 

銀座【着物2729】清染居製 染一ッ紋 縮緬地訪問着 松林図 (落款入) 

銀鼠色と白橡色が近いでしょうか、落ち着いたグレイの地に暗いベージュの立涌風の揺らめくような場をゆったりと置き、精緻な糸目友禅で松林が描かれた訪問着です。抑えめのシックな色遣いと清々しい松の姿がとても高雅な趣きのお品、こちらは友禅で初の人間国宝に認定された故 上野為二さんの作風を受け継ぐ京加賀友禅の工房・清染居さんの作です。モチーフは松のみですが、その端正な景色はやはり茶屋辻へと繋がるもの。極細い糸目の美しさが冴える優美を極めた世界はやはり上野家ならではの見事なお仕事ですね。工房を主宰するのは為二さんの次男・清二さんに嫁がれた上野街子さん。上野家の伝統である精緻な古典意匠を継承しながらも、そこにふわりと重ねられた上質な女性らしさが清染居さんの着物の魅力です。重みと格調を備えながらも、一歩控えた感がどなたにも好感度が高い訪問着の逸品、お茶の席や改まったお呼ばれ、お祝いのパーティなどに気品あふれる装いをお楽しみ下さいませ。