銀座【着物2730】本場結城紬 檳榔子染色 亀甲詰

銀座【着物2730】本場結城紬 檳榔子染色 亀甲詰

檳榔子染色が近いでしょうか、灰みのある暗い茶系の地に細かな亀甲絣を敷き詰めた本場結城紬です。男物としてつくられた反物でしょうか、渋く落ち着いた色にシンプルな絣文が凛として端正な趣きを見せるお品ですね。産地としての生産量が激減した現在では飛び柄や無地などが主流となっており、ベタと呼ばれるこちらのような総柄の亀甲絣は絣を括るにも製織にもとりわけ手がかかるため、新しいお品は殆ど見られなくなったと聞いております。程良い大きさの80亀甲ですので絣がくっきりと立っており、無地感覚でありながらも景色に独特の揺らぎが感じられ、帯合わせも自在にお楽しみ頂けることと思います。国の重要無形文化財に指定される昔ながらの技法を守り、大変な手間と時間をかけて制作される本場結城紬…そのふっくらとして軽やかな風合いの素晴らしさは、やはりお召しになってこそ実感頂けるものです。ぜひこの機会にお手に取ってご覧くださいませ。