銀座【着物2733】読谷山花織 着物 (反端付)

銀座【着物2733】読谷山花織 着物 (反端付)

濃藍色の地に薄藍色の縞を置き、間には精緻な緯浮花織によって紅鬱金色や灰白色、暗赤色などの鮮やかな彩りを小さく煌めく星のように重ねた読谷山花織の着物です。明治半ばに一旦は技術も途絶えながらも、のちに人間国宝となられた故 与那嶺貞さんが大変な苦労の末に見事に復元なさったことで良く知られるこの織物は、丁寧な手仕事の温かみがうれしい沖縄の染織品の中でも、その清楚な美しさでとりわけ多くの方から愛されていますね。杢糸を添えた縞、小さな絣、整然と並ぶ花織…様々な技法を組み合わせて表現された端正な景色に、琉球王府の御用布としての歴史と気品が香るお品、どれほど繊細な仕事が為されたお品であるかは、端布の裏側に隠された膨大な量の緯糸からもおわかりいただけることと思います。明るい藍のいろと優しいモチーフが春の陽差しに良く映える一点、この機会にどうぞご覧くださいませ。