銀座【着物2787】本藍 両面染 単衣着物

銀座【着物2787】本藍 両面染 単衣着物

裏面の小雪が舞うような景色が薄藍の色とともに仄かに映しだされた穏やかな白の地に、涼やかな笹文が染め上げられた、本藍による両面染めの地白の単衣着物です。こちらは特に落款等はございませんが、繊細な発色や型染めの高度な技術から松原染織工房さんによる玉藍染と思われるお品。本藍による染めは様々な作り手さんが手掛けておいでですが、澄まし建てと呼ばれるこちらの藍染めは、すぐにそれと判る独特のお色に特徴があります。透明感のある薄縹は藍の色の力強さはそのままながら、洗練を極めたお品ならではの優美な趣きがあり、いわゆる濃藍の染めとはひと味異なる女性らしい風情を感じますね。江戸の粋を伝える本藍染めの清澄な美しさは、陽差しがますます明るくなってくる単衣時期にはとりわけ際立つことと思います。ぜひこの機会にお手に取ってご覧くださいませ。