銀座【着物2836】八重山上布 藍色 幾何絣
銀座【着物2836】八重山上布 藍色 幾何絣
沖縄の石垣島で織り継がれている八重山上布は、宮古島の上布と共に貢納布としての歴史に磨かれた技術が生きる上質な麻織物です。白地に薄茶の絣に代表される白上布として知られていましたが、近年では島に自生する豊富な植物染料にも再び目を向けられるようになり、より豊かな表現が広がっていますね。こちらは清々しい藍の美しさがとりわけ目を惹く一枚、一幅を不規則な雨縞と白く抜いた経緯絣で別けた爽やかなお品です。袖肩山や裾などにはやや擦れたような褪色が見られますが、枯れた藍の色がとても味わい深く、そんな経年の趣きも好ましい変化とお考え頂ける方にご愛用頂けましたら、と願っております。越後や宮古と比較しますとやや太めの糸を用いたカジュアルな表情も八重山上布の魅力。肌に付かない強めの張りが涼しく風を通し、着る人を酷暑から護ってくれることと思います。この夏のお出かけにいかがでしょうか。