銀座【着物2866】宮古上布

銀座【着物2866】宮古上布

苧麻を育て、極細の糸を績み、絣を締めて琉球藍で染め上げ、乾燥に弱く切れやすい糸を宥めながら精緻な絣を手機で織り上げる…全ての工程で人の手と時間とを惜しみ無く費やした夏衣の最高峰・国指定重要無形文化財の宮古上布の着物です。ひんやりとした手触りの繊細な布は、心許ないほどの薄さでありながら、程良く身体から離れてふわりと風を通す張りを備え、暑気を払うような清冽な存在感を見せてくれます。こちらは独特の深い深い藍の地に、極小の絣で装飾的な幾何文を表現したお品。貢納布制度の過酷な歴史を経て、洗練を極めた宮古上布の一つの到達点を教えてくれる見事な一枚です。最近では段々と見かけなくなってきている伝統的な紺上布、酷暑の中でこそ際立つその気品あふれる美しさを、ぜひこの機会にお確かめくださいませ。