銀座【着物2912】薩摩絣 象牙色 色紙重ね
銀座【着物2912】薩摩絣 象牙色 色紙重ね
象牙色が近いでしょうか、僅かに黄みを帯びたオフホワイトの地に、極細かな亀甲絣や蚊絣で色紙重ね文が表現された薩摩絣の着物です。極細い番手のエジプト木綿糸を用いて手機で丹念に織り上げられる薩摩絣は、木綿織物の最高峰として名高い布。滑りが悪く湿度でも狂いが出やすい木綿糸の難しさを、東郷織物の永江明夫さんが長年の研究の末に乗り越え完成させた織物で、木綿の認識を覆すような滑らかな風合いと洗練された表情で私たちを魅了します。きりりとした表情の正藍染の綿薩摩もすばらしいものですが、白薩摩には木綿らしい素朴な温かみがより色濃く表れているように思います。極上の質感と端正な絣に、贅沢に手を掛けられた織物ならではの風格が滲むお品、ぜひこの機会にお手に取ってご覧くださいませ。