
銀座【帯3538】人間国宝 喜多川俵二作 織名古屋帯
銀座【帯3538】人間国宝 喜多川俵二作 織名古屋帯
白茶色が近いでしょうか、こっくりとした明るいベージュの地に鳩羽色を効かせて、豊かに実った稲穂のモチーフが織り出された名古屋帯です。柔らかな光沢を備えたふっくらとした上質な糸、そして選び抜かれた静かな彩りを用いた清々しいお品、色数を抑えた穏やかな景色ながら、リズミカルな構成や緻密な織りによる端正な表情がとても印象的ですね。五穀豊穣や繁栄の象徴とも言える稲穂の文様は、季節感のみならず吉祥文としての格調も備えており、また金糸を用いておりませんので紬やドレッシーな織りの着物にも合わせて頂けそうです。こちらは父である平朗さんの技術を引き継ぎ、「有職織物」の重要無形文化財保持者として気品豊かな作品の数々を制作なさった喜多川俵二さんの作。室町の頃から装束を織り続けた機屋・俵屋を率い、有職織物を極めたこの方ならではの典雅な世界をお楽しみいただけることと思います。ぜひこの機会にお手に取ってご覧くださいませ。