銀座【着物2940】草紫堂製 南部絞紫根染 木綿着物

銀座【着物2940】草紫堂製 南部絞紫根染 木綿着物

古くから南部地方に伝わる茜染めと紫根染めを守り続ける盛岡の工房・草紫堂さんの着物です。こちらの紫根染は、熟練の技術を持つ市内近辺在住の女性が時間をかけて反物を手で絞り、染料としてとりわけ稀少な紫草の根を用いて繰り返し染められます。手のかかる仕事を入念に積み重ね、更に仕上げの後に数年寝かせることでようやく目にすることのできる紫根の色やはり特別なもの。穏やかな華を備えた上品な女性らしさに、どなたも魅せられることと思います。今回のご紹介は希少な木綿素材のお品で、六弁の花のようなかたちを亀甲風に並べた着物。深々とした染め色の美しさはもちろん、くっきりとした輪郭線にとりわけ絞り手の技術の高さが際立つ一枚と思います。木綿地の温かみのある素朴な風合いはまた絹とは異なる独特の魅力がありますね。ぜひこの機会にお手に取ってご覧くださいませ。