
銀座【着物2958】国画会 山下健作 ロートン織 訪問着 (紙札他添付)
銀座【着物2958】国画会 山下健作 ロートン織 訪問着 (紙札他添付)
国画会会員として活躍なさる染織家 山下健さんの作品から、色を薄めた利休茶を中心に練色と枯茶を熨斗目に置いた訪問着 銘「雁の声」です。細縞と共に重ねられたのはシックな麹塵色のロートン織。また練色の部分には柔らかな灰青の絣が軽やかに舞っています。戦後の工芸的染織を支え育てたことで知られる柳悦博さんに師事なさった山下さん。この方も本郷孝文さんや池田リサさんらと同じく、素材に厳しく拘り、自ら精錬なども手掛けるような難しい仕事をきっちりと引き継いでおいでです。吉野織や紙布、花織やロートン織に経絣…選び抜かれた糸と洗練された色を用い、多彩な表現によって生み出される洗練された品々は、染めのお品とはまた趣きの異なるドレッシーな雰囲気を備えており、現代の着物シーンではとても幅広い場面でお楽しみ頂けますね。絹の光沢が美しく映える精緻な織りが、最高の状態に整えられた糸の魅力を余すところなく引き出したお品。しっとりとした手触りやしなやかな着心地の良さにも驚かされることと思います。静かでありながら作家作品ならではの重厚な存在感を備えた一点、ぜひこの機会にご覧くださいませ。