銀座【帯3661】国画会 ルバース ミヤヒラ吟子作 名古屋帯 (反端 落款入)

銀座【帯3661】国画会 ルバース ミヤヒラ吟子作 名古屋帯 (反端 落款入)

沖縄県指定無形文化財「本場首里の織物」の技術保持者として、また国画会会員として活躍なさったルバース・ミヤヒラ吟子さんの作品です。琉球王府の貴族や士族の衣服として洗練を極めた首里織はその技法も幅広く、花倉織・首里花織・道屯織・手縞・綾の中・総絣など様々ですが、今回のご紹介は道屯織による名古屋帯。芥子色の濃淡を主調に葡萄茶や黒茶、落ち着いた緑系の濃淡色などの彩り美しい縞と共に浮き織りによる幾何文がすっきりと並べられています。絹糸の色や光沢が生きる端正な趣きの道屯織は様々な作り手さんが手掛けていらっしゃいますが、宮平さんの作品は地糸も細く織りもとりわけ緻密で、洗練された色遣いと共に独特の気品豊かな表情をみせてくれますね。この方は母である人間国宝・宮平初子さんから受け継いだ多彩な首里織の技術に、フランスの織物の研究で培ったエレガントな感性を重ね合わせた高雅な着物や帯の製作で良く知られ、首里織の正統を継承なさる大きな存在でしたが、一昨年まだ60代のお歳で逝去されたとのこと。遺された稀少な作品を、大切にご愛用頂けましたらと思います。