銀座【着物3012】五代 田畑喜八作 訪問着 白茶色 萩に松楓などの図 (落款入)
銀座【着物3012】五代 田畑喜八作 訪問着 白茶色 萩に松楓などの図 (落款入)
やや明度を落とした白茶色が近いでしょうか、穏かなベージュ系の地に藍濃淡のみで、前肩から胸にかけて、また後姿には肩から裾にかけては流れるように萩の花枝を、前裾には松や楓、杜若などの花木が描き出された京友禅の訪問着です。こちらは五代 田畑喜八さんの作、伝統的な茶屋辻を極めた作り手ならではの端正な美しさが香り立つ逸品ですね。ほっそりとして寸分の乱れもない見事な糸目、僅かな濃淡を使い分けた洗練された藍の色味…よく知られた古典的なモチーフ、そして地色と藍濃淡の二色というシンプルな材ながら、この方の卓越した技量と丹念な仕事は見る人に新鮮な感動を与えてくれますね。主張を抑えた静かな景色は合わせる帯を選ばず、また帯次第で様々なお席でお楽しみ頂けることと思います。ぜひこの機会にご覧くださいませ。