銀座【帯3699】西陣 洛風林製 織名古屋帯 (栞付)

銀座【帯3699】西陣 洛風林製 織名古屋帯 (栞付)

銀の箔糸を細く絡めた象牙色の地に、金銀糸を用いて典雅な四弁花が表現された織りの名古屋帯です。こちらは古今東西を問わぬ膨大なデザインの蓄積から生まれる多彩な意匠を、西陣の老舗機屋の手で帯のかたちに創り上げる洛風林さんの作。洗練を極めた上質な帯の数々は着物を識る方の間でもとりわけ高い評価を得ていますね。添付の説明によれば、この小花文様はトルファンのアスターナ古墓から出土した唐時代の裂「花文平絹」を参考にしたモチーフとのこと。また軽くしなやかでありながらしゃり感のある風合いは「飛天錦」と名付けられた洛風林さん独自の組織で、金糸や箔を巻き付けた経糸に濡緯 (一晩水につけ込んだ緯糸) が織り込まれているそうです。金銀糸によるエレガントな花文と、其処此処に小さな節が顔を覗かせる紬風の質感、組み合わせの難しい要素がすんなりと溶け合う気品豊かな景色に、洛風林さんならではの手腕を感じますね。程良い改まった感を備えながらもどこか遊びや洒落みのある名古屋帯は、現代の着物シーンではとても重宝なものと思います。無地紬やドレッシーな織物から小紋、付下げなど様々な着物に合わせて、洛風林さんらしいモダンな個性をお楽しみ下さいませ。