
銀座【帯3767】日本工芸会正会員 大高美由紀作 紬織 名古屋帯 銘「春の水」(栞付)
銀座【帯3767】日本工芸会正会員 大高美由紀作 紬織 名古屋帯 銘「春の水」(栞付)
日本工芸会正会員 大高美由紀さんの作品から、平成30年 第58回東日本伝統工芸展 出展作品で「春の水」と銘された紬織りの名古屋帯です。こちらはフロスティブルーが近いでしょうか、灰みと僅かな紫みを含んだ清々しい水色を背景に、白と高麗納戸色によるさざ波のような絣、重ねて白に亜麻色をのせた細い吉野織の格子がすっきりと織り込まれています。美しい絣足とともに緩やかに広がっていく水の動きが、端正な吉野織によって留め置かれている…心洗われるような清澄な景色に目を奪われてしまいますね。大高さんは、郡上紬を育て上げた人間国宝 宗廣力三さんが製作と後進の育成のために設立した南足柄工芸研究所にて、神山尚子さんに師事、糸質や染めなどに対する一切妥協のない細やかな仕事を引き継ぎ、現在も南足柄の地で美しい織物を生みだしておいでです。こちらも国産の生糸や紬糸を用い、楊梅や栗、コチニールや小鮒草などを染料として丹念に手織られたお品、上質で洗練された存在感をお楽しみ頂けることと思います。これからの季節にぜひお召し頂きたい稀少な逸品、どうぞこの機会にお手に取ってご覧くださいませ。