銀座【着物3079】松原良夫作 藍形染 付下げ 銘「春かすみ」(反端 布札付)
銀座【着物3079】松原良夫作 藍形染 付下げ 銘「春かすみ」(反端 布札付)
長板中形の人間国宝・松原定吉さんの高度な技を守り継ぐ松原染織工房さんは、澄まし建てと呼ばれる手法による独特のお色に特徴があり、藍ならではの色の力を残しつつも、穏やかな明るさや透明感のある彩りが印象的ですね。こちらは松原良夫さんの作品で「春かすみ」と銘された着物。薄雲のような靄の合間から、芽柳や桜の花が見え隠れする様子が繊細な型で表現された付下げです。御召御納戸色と白鼠色が近いでしょうか、落ち着いた淡い藍色と仄かな青みを含んだ白に加えて、枯れた海松色が僅かに差された景色には、春本番ののどかな空気が充ち満ちていますね。清々しい色に江戸の粋が光る春衣、季節の風情香る装いをお楽しみくださいませ。