銀座【着物3188】宮古上布 着物

銀座【着物3188】宮古上布 着物

経緯共に細く細く手で績まれた極上の苧麻糸を用い、手機で丹念に織り上げられた宮古上布です。極薄手ながら程良い張りを備えた布は触れればひんやりと冷たく、蝋を引いたような独特の光沢を放ち、暑気を払うような清冽な存在感を見せてくれますね。宮古上布といえば先ず思い浮かぶのは精緻な絣の地抜きによる優美な装飾文などのお品ですが、現在では草木染を用いた美しい彩りを駆使した大らかな作品が制作されています。こちらは藍濃淡の微塵縞に細い亜麻色の糸がすっと交差するモダンな表情の一枚。残念ながら作り手に繋がる情報はございませんが、現代的な宮古上布の世界を創りだした作家さんのお一人の作と思われます。絣が入らないことでより自由な着こなしをお楽しみ頂けるお品、酷暑をもさらりと受け止めてしまえそうな贅沢な夏衣、ぜひお手にとってご覧くださいませ。