銀座【着物3208】八重山上布 着物 (反端 証紙付)

銀座【着物3208】八重山上布 着物 (反端 証紙付)

沖縄の石垣島で織り継がれている八重山上布は、宮古島の上布と共に貢納布としての歴史に磨かれた技術が生きる上質な麻織物です。白地に薄茶の絣に代表される白上布として知られていましたが、近年では島に自生する豊富な植物染料にも再び目を向けられるようになり、より豊かな表現が広がっていますね。こちらは灰白に白茶、枯草色や明度を落とした赤白橡色が近いでしょうか。紅露や福木、しいの木などから得た明るい彩りを美しい縞と絣に置いた着物。経糸には紡績の苧麻糸、緯糸には手績みの苧麻糸が用られていますが、越後や宮古と比較しますとやや太めの糸がつくる景色はさっくりとして野趣があり、カジュアルな表情はどなたにも親しみ易いことと思います。肌に付かない強めの張りが涼しく風を通し、着る人を酷暑から護ってくれるお品、清々しく朗らかな夏の装いをお楽しみ下さいませ。