帯問屋として京で280余年の歴史を持ち、卓越した染織技術から生まれる個性的な帯で名高い老舗・誉田屋源兵衛さんの袋帯です。こちらは石畳に七宝文や菊花、牡丹などの花のモチーフが並べられた遠州緞子。金糸の輝きに包まれた柳茶や赤白橡、洗朱に枯野色、練色、蒸栗色などの淡彩の柔らかな華やぎや、複雑な糸遣いから生まれるさっくりとした織り味が、名物裂の重厚な景色に誉田屋さんらしい洗練を添えていますね。贅沢な素材、そしてそれを自在に使いこなす高度な技術から生まれる新鮮な古典美に、モダンな魅力が光る名品。晴れやかな日のための装いにいかがでしょうか。