銀座【帯4020】西陣 山口弘躬製 袋帯 銘「正倉院天平華文」
銀座【帯4020】西陣 山口弘躬製 袋帯 銘「正倉院天平華文」
檳榔子染色が近いでしょうか、灰みがかった暗い茶系の地に金糸をふんだんに用いて、上代裂に残る鳳凰文が表現された袋帯 銘「正倉院天平華文」です。こちらの文様は正倉院所蔵の聖武天皇愛用の肘掛に張られた錦「紫地鳳形錦御軾」によるもので、羽を広げた鳳凰を繊細な葡萄唐草文で円く囲んだ華やかな意匠。どこか西域の香りが漂うこの時代らしい端麗優雅な構成ですね。金糸煌めく景色に革色や黒鳶色など落ち着いた色糸を添えた重厚な趣きの一点、改まったお席や晴れやかなパーティなどの装いを格調高く引き立ててくれることと思います。唐織など高度な技術を生かしたフォーマル帯で名高い西陣の名機・山口弘躬さんの作、ぜひご覧くださいませ。