銀座【着物3268】日本工芸会正会員 小倉淳史作 訪問着 (落款入)

銀座【着物3268】日本工芸会正会員 小倉淳史作 訪問着 (落款入)

裾濃の暈かしを置いた黄唐茶色の地に、さらりと辻が花文を配した訪問着です。古典的なモチーフながら、空間を生かした大胆な配置がとてもモダンな雰囲気を醸すお品ですね。分量を抑えているだけに、一つ一つの柄部分がより際立ちますが、濃鼠色や老竹色をほんのり浮かべた絞りの細やかさ、柔らかな滲みを引き締める精緻なカチンの筆の運びに作り手の確かな技量がうかがわれます。こちらは辻が花の復元に尽力した父・建亮さんから引き継いだ友禅と絞り双方の高度な技術を基に、現代に生きる辻が花の美を追究し続ける日本工芸会正会員・小倉淳史さんの作。作家の手になる社交着は存在感も大きく、お召しになる機会が少なくなりがちですが、こちらは付下げや格高小紋の感覚で気軽に袖を通して頂けそうですね。ぜひお手に取ってご覧くださいませ。