銀座【着物3277】山下八百子作 本場黄八丈 着物 (証紙 ラベル付)  

銀座【着物3277】山下八百子作 本場黄八丈 着物 (証紙 ラベル付)  

本場黄八丈の世界でもひときわ注目される存在として知られた、故 山下八百子さんの作品です。こちらは緻密な織りによって、柴染色の精緻な市松に鮮やかな黄色の極細い竪縞を置き、鳶色の横段を重ねた着物。わずかな光の揺れにも繊細に反応する、独特の輝くような色と絹の光沢が見事な一枚です。黄八丈の色は刈安、椎、マダミから得る三色。その伝統を守りつつ、複雑な織技を駆使して美しい中間色を表現する八百子さんの黄八丈は、一般的な黄八丈の概念から少し離れたモダンな洗練、そして晴れやかさをも感じさせるドレッシーな雰囲気を備えていますね。今回のお品は横段を入れることでややカジュアルに寄せていますが、画像のような個性ある染め帯はもちろん、金銀を控えた洒落袋帯などもしっかりと受け止めてくれますね。紬織物の範疇ではありますが、帯合わせや着こなし次第できちんと感を表現できる着物は、現代では何かと活躍の機会が多いことと思います。黄八丈の織り元として、昔ながらの方法を守り続けてきた山下家は、先代めゆさんの時代から別格の高い評価を受けておられましたが、八百子さんの代になり、また伝統に一段と大きな足跡を遺されました。めゆさんから八百子さん、そして芙美子さんへと繋がれ、進化する黄八丈、その凛としてエレガントな織り味を、ぜひお手にとってお確かめくださいませ。