銀座【着物3280】国画会 村江菊絵作 紬織 着物 (紙札付き) 

銀座【着物3280】国画会 村江菊絵作 紬織 着物 (紙札付き) 

40年以上の長きに亘って染織の世界で活躍なさる国画会会員 村江菊絵さんの作品から、こくのある力強い緑がとても印象的な紬織の着物です。草色系の緑の濃淡のほんのりとした格子に重ねて、赤朽葉色や滅紫、黒白の二色を撚り合わせた杢糸で更に格子を置いたお品、経緯の色が重なる箇所には小さな浮織も配されており、色構成から風合いなど全てに、隅々まで心配られた丁寧なお仕事の跡が感じられる一枚です。こちらは「春草の詩 (うた)」と銘されており、添付の紙札には「新緑の樹々とその下に咲く野草の小さな花を浮織で表現」、瑞々しい彩りを生み出す染料には苅安や藍、紫根を使用と記載されています。純日本産の選り抜きの糸を用い、草木で染め上げ、手機で丹念に織り上げられるこの方の着物や帯は、熨斗目や締め切りのかたちで光沢のある質感の、ドレッシーな作品が主流です。今回のご紹介はやや趣きが異なりますが、素朴な紬の布味だからこそ、生命力あふれる新緑の色がより豊かに表現されているように思います。作家作品ならではの個性が光る、贅沢なカジュアルスタイルをお楽しみくださいませ。