銀座【帯4073】人間国宝 鈴田滋人作 木版更紗 染名古屋帯「茶の花」(落款入 畳紙付)

銀座【帯4073】人間国宝 鈴田滋人作 木版更紗 染名古屋帯「茶の花」(落款入 畳紙付)

ときがら茶色が近いでしょうか。明るいサーモンピンク系を背景に、木版と型絵を併用したごく繊細な表現で青海波風のモチーフを配した染名古屋帯です。こちらは 鍋島更紗の復元を目指した父・照次さんの志を継ぎ、2008年木版摺更紗の重要無形文化財保持者に認定された、鈴田滋人さんの作。今回のご紹介は「茶の花」と銘されたお品で、銀杏型の一つ一つには小ぶりの椿のような愛らしい茶の花がいくつも顔を覗かせています。同じ鈴木さんの作品でも直線の組み合わせが創るモダンな幾何文とはまた趣きが異なり、柔らかな曲線で表現された花や葉から香る上品な甘みにほっと心癒やされますね。木版の僅かなかすれがとても味わい深く、洗練を備えつつも人の手の温かみが感じられる優美な一点。人間国宝作品ならではの確かなちからが、紬や小紋の装いに輝くような上質感を添えて引き立ててくれることと思います。銀座もとじさんの扱いです。