銀座【着物3300】国画会 村江菊絵作 熨斗目 訪問着 (紙札付 畳紙付 余り布付)  

銀座【着物3300】国画会 村江菊絵作 熨斗目 訪問着 (紙札付 畳紙付 余り布付)  

40年以上の長きに亘って染織の世界で活躍なさる国画会会員 村江菊絵さんの作品から、はっとするような瑞々しい緑がとても印象的な熨斗目の訪問着です。こちらは「行く春」と銘されたお品で、2018年 第92回国展出品作。こちらのお色目をご説明するのはとても難しいのですが、上半身に置かれたのは明度をやや上げたスピナッチグリーン、腰下のお色は少し明度を落としたフォレストグリーンが近いでしょうか。間には極淡い灰青色のペンシルストライプを置き、珊瑚色の緯絣や上下のグリーンの横段を配した柔らかな練色の場を挟んでいます。重ねて全体に浮織による幾何文が程良い間隔で配されており、隅々まで心配られ、計算が尽くされたお仕事から生まれる景色の贅沢さは、手に取り眺めるほどに深く人を魅了することと思います。純日本産の選り抜きの糸を用い、草木で染め上げ、手機で丹念に織り上げられるこの方の着物や帯は、締切による熨斗目のかたち、光沢のある質感のドレッシーな作品が主流ですが、今回のご紹介もそんな村江さんらしい個性を存分にお楽しみ頂ける大作。心洗われるような清々しさは新年の装いにも相応しいですね。ぜひご覧くださいませ。芥川さんの扱いです。