銀座【着物3301】日本工芸会正会員 小倉淳史作 訪問着 (落款入 高島屋扱い)
銀座【着物3301】日本工芸会正会員 小倉淳史作 訪問着 (落款入 高島屋扱い)
やや色を深めた霞色が近いでしょうか、ごく僅かに紫みを含んだグレージュ系の地に優美な辻が花文を配した訪問着です。絞りによるふっくらとした白い花弁を散らした淡いグレイの場が緩やかに走る景色を、藤煤竹色を挿した花や墨色の繊細な描線がすっきりと引き締めるお品。シックな挿し色と繊細な筆、そして仄かに滲む絞りの柔らかな表情のみで、訪問着らしい格調を静かに表現しています。こちらは辻が花の復元に尽力した父・建亮さんから引き継いだ友禅と絞り双方の高度な技術を基に、現代に生きる辻が花の美を追究し続ける日本工芸会正会員・小倉淳史さんの作。この方の高雅な感性が創る世界からは、正統派の辻が花でありながらもその古典美がよりモダンで洗練されたものへと進化していることを感じます。一歩控えた社交の装いは、活躍の場面も多いことと思います。年末年始のお席にいかがでしょうか。