銀座【着物3323】本場結城紬 暗い藤煤竹色 流水に小舟の図

銀座【着物3323】本場結城紬 暗い藤煤竹色 流水に小舟の図

ぐっと明度を落とした藤煤竹の色が近いでしょうか、僅かな紫みが溶け込むごく深いグレイの地に精緻な亀甲絣によって、流水に小舟の舳先を表現した総柄の本場結城紬です。かちりと整った小さな絣の連なりによるなだらかな描線が象る水の流れや小舟のかたちに、熟練の職人さんの高度な技術がうかがわれるお品。今は少なくなってしまった総柄の静かな迫力を備えたクラシックな趣きの一枚です。真綿から時間をかけて手でつむぎ出された糸を経緯に用い、絣を括って染め上げ、地機で丹念に織り上げられた本結城。丁寧な手仕事を重ねることによって真綿の特質をそのまま残した優しい布は、ふっくらと軽く暖かな極上の着心地を着る人に与えてくれることと思います。長くご愛用頂ける紬の最高峰、この機会にいかがでしょうか。