
銀座【着物3383】本場久米島紬 茶鼠色 格子文 (反端 証紙付)
銀座【着物3383】本場久米島紬 茶鼠色 格子文 (反端 証紙付)
茶鼠色が近いでしょうか、シックなグレージュ系の僅かな濃淡がつくる微塵の横段に重ねて、山吹茶の小さな格子を置いた本場久米島紬の着物です。2004年に国の重要無形文化財にも指定された久米島紬は、琉球王府以来の技法をそのままに、糸染めから織りまでの工程の殆ど全てを織り手が一人でこなす、紬の原点ともいえる織物ですね。良く知られているのはサルトリイバラと車輪梅、そして泥媒染による穏やかな黒の色ですが、こちらはまた少し趣きが異なる淡い彩りが柔和な雰囲気の一枚。島内で採取できる植物から得た染料で染め上げた二つの彩りがしっくりと調和する、落ち着いた表情に心惹かれます。シンプルながら丁寧な手仕事を重ねたお品ならではの力ある一枚、個性ある帯もしっかりと受け止め、久米島らしい工芸色豊かな装いをお楽しみ頂けることと思います。