
銀座【帯4198】国画会会員 稲嶺杏子作 型絵染 名古屋帯 (反端 紙札付)
銀座【帯4198】国画会会員 稲嶺杏子作 型絵染 名古屋帯 (反端 紙札付)
国画会会員 稲嶺杏子さんの作品から、「春一番」と銘された型絵染の名古屋帯です。蘇芳色と濃色、そして紺鼠色が近いでしょうか、鈍くくすんだ赤と紫、青の三色で、織り重なる花々を背景に花を持ってよろめく女性、飛ばされぬように帽子に手を置く女性、はためくスカートを抑える女性らが表現されたお品、毎年目にする街の一風景が、小さな面積の中に見事に収められていますね。ヒールにせっかくのワンピースなのにお構いなしに吹き荒れる春一番、ちょっぴり恨めしくもあり、待ち遠しい春の報せでもあり…女性ならではのそんな心の機微が見え隠れしていて、思わず微笑んでしまいます。丁寧なお仕事が重ねられた作品ながら、さあっと駆け抜けてゆく風のような軽やかさを感じさせるモダンな名品、季節を運ぶ帯としてまず他には見られない見事な感性をお楽しみくださいませ。