銀座【着物3401】本場結城紬 革色 幾何文

銀座【着物3401】本場結城紬 革色 幾何文

色を深めた革色が近いでしょうか、灰みの強い渋い緑系を背景に、細かな亀甲絣や蚊絣、幾何絣を詰めた四角形を飛び柄に配した本場結城紬です。一見シンプルな幾何文ながら一部に160亀甲の精緻な技術を取り入れた、大変手の掛かったお品。目を凝らしてようやくかたちを捉えられるかどうかの極小サイズの亀甲型が四角形の中にかちりと並べられています。現在流通している本結城は80から100亀甲のものが殆どで、160亀甲は生産数も非常に少なく目にする機会も少ない貴重なもの。ここまで繊細な絣ですと絣括りや染め、地機織りの技術はもちろんのこと、先ずは特別に細い極上の糸を要するとのことで、骨身を惜しまぬ仕事が重ねられる本結城の全ての工程で、更に熟練の技が尽くされた一枚です。本結城独特のふんわりとした軽やかさや柔らかな風合いもやはり群を抜いており、手に触れ、肩に掛ける度にその優しさに心癒やされることと思います。主張を抑えた静かな景色は帯合わせも自在。どうぞ長くご愛用下さいませ。