銀座【着物3410】郡上紬 淡い榛色 横段暈かし (反端付)

銀座【着物3410】郡上紬 淡い榛色 横段暈かし (反端付)

経糸は玉繭から引いた節のある玉糸を、緯糸には選び抜いた春繭の本真綿から手でつむいだ糸を用い、草木で丹念に染め、高機で織り上げられる極上の織物、郡上紬の着物です。この紬は結城と比肩されるほどの優しい暖かさを備えており、厳寒期にも着る人をしっかりと護ってくれる、頼り甲斐のあるお品。今回のご紹介は淡い榛色の地に僅かに色を深めた同系色の太縞をほんのりと浮かべ、重ねて黒鳶や藍鉄、櫨色に千歳緑など様々な彩りを穏やかな横段暈かしに置いた郡上らしい美しい色遣いの一枚です。様々な色糸が無作為に配されているように見えて、着物のかたちとなれば絶妙な規則性が浮かび上がる見事な構成はやはり郡上紬ならでは。人間国宝 宗廣力三さんが大変な苦労を重ねて育て上げた紬の名品、着る方や年齢を選ばず、長くご愛用頂けることと思います。ぜひこの機会にお手に取ってご覧くださいませ。