
銀座【着物3430】絣模様 熨斗目 着物
銀座【着物3430】絣模様 熨斗目 着物
焦茶色に亜麻色、老竹色や苅安色、そして彩度を上げた赭色を、シンプルな絣や小ぶりの市松地紋と共に大胆な熨斗目に置いた訪問着です。それぞれ主張のあるお色ですが、少し時を経ていることから幾分枯れた趣きを備え、それがまた得も言われぬ美しさを見せていますね。こちらは戦後急激に衰えた民芸織物や工芸的染織を支え再興した柳悦博さんの作品です。民芸運動の創始者 柳宗悦さんの甥であり、染織界の重鎮として知られ、国画会系の方はもとより琉球染織など伝統工芸の作家まで、現在活躍する染織家のほとんどが何らかの形でこの方の薫陶を受けていると言われていますね。選りすぐりの絹を用い、草木による染めを基本に撚糸や精錬の段階から全ての工程をご自身で手掛ける…妥協のない究極の手仕事から生まれた織物は、見事な彩りはもちろんのこと滑らかでこしのある布味が際立ち、うっとりするような風合いです。今後のご紹介が難しいと思われる逸品、ぜひこの機会にご覧くださいませ。