銀座【帯4239】国画会 小島悳次郎作 紬地 型絵染 名古屋帯 練色 野菜丸文
銀座【帯4239】国画会 小島悳次郎作 紬地 型絵染 名古屋帯 練色 野菜丸文
型絵染の大家・故 小島悳次郎さんの紬地名古屋帯です。人間国宝の芹澤けい介さんに師事、国画会で長く活躍なさった方で、洋の東西を問わぬ芸術文化への深い造詣から生まれる力強い意匠を、独特の色彩感で表現なさいました。こちらは練色の紬地に、茄子や蕪、玉葱に白菜、筍などの野菜をユーモラスなモチーフとして丸文に置いた名古屋帯です。以前ご紹介いたしましたこの方の作品はどれも、不思議な世界に迷い込むような物語性豊かな品々でしたが、こちらは少し趣きを異とする、型絵染の原点に立ち返ったような一点。一見大らかで素朴な印象ですが、切れの良い描線、細かく彫り込まれた緻密な型、鮮やかさと枯れ味が溶け合う絶妙な色遣いにはやはり、この方ならではの個性がしっかりと息づいています。手に取り眺めるほどにその繊細な仕事が浮かび上がってくる名品、紬や小紋に合わせて心弾む装いをお楽しみ下さいませ。